諏訪市郊外の霧ケ峰高原でススキが白い穂を付け、風に揺れ始めている=写真。陽光を浴びた穂がきらめき、標高1600メートルを超える草原は秋の装いに変わりつつある。
ススキは秋が深まるにつれて綿毛のようになり、現在は綿毛になる前の黄色の小さな花が見られる。県霧ケ峰自然保護センターによると、花が咲き終えると、種子を遠くへ運ぶために穂が綿毛状になっていくという。
花に目を凝らすと7ミリほどの黄色のおしべが鈴なり状に付いており、同センター職員は「景色として見ていたススキの一つ一つが、生き生きと見えてきて面白いですよ」。センター近くでは、ゴマナやアキノキリンソウなど秋の草花も楽しむことができる。