諏訪市などでレストラン「なとりさんちのたまごや工房」を経営する「名取鶏卵」(諏訪市)が16日、JR上諏訪駅でカフェをオープンさせる。諏訪地域の食材を使ったスイーツやドリンクを提供する予定で、スイーツを通じて地域の食材の魅力を発信する考え。空き店舗になっていたスペースへの進出で駅の活性化にも期待がかかる。
昨年1月にコーヒーチェーン店が撤退して以降、空いていたスペースを使用。広さは約102平方メートルで、テーブル席やベンチなど20席。待合室や観光案内所と入り口がつながり、電車を待つ駅の利用者や観光客の集客を見込む。
茅野市の伝統野菜「糸萱(いとかや)かぼちゃ」や富士見町名産のルバーブを使ったプリン、八ケ岳山麓で採れたイチゴを使ったサンドイッチなど、地元の食材を使ったスイーツや軽食を提供。八ケ岳高原の牛乳や同社直営の養蜂場のはちみつを使った自家製のドリンクもメニューに加わる。
店内にはスイーツや手作りの焼き菓子などのお土産ショップも併設。同社代表の名取剛さん(50)は「諏訪の玄関口で地元の食材の魅力を伝えたい。地域の方が自慢できるようなスイーツを作っていきたい」と話している。
営業時間は午前7時~午後7時で年中無休(予定)。