福井県あわら市沢区と指中区にまたがる戦国時代の山城「神宮寺城跡」で11月13日、ガイドツアーが開かれる。現地には、城をイメージさせる城門もお目見え。対一向一揆の前線基地として、朝倉氏が築き、数多くの遺構を残す山城を巡る。11月7日まで参加者を募っている。
「ふくい城巡りプロジェクト」実行委員会主催。これまで国吉城(美浜町)や金ケ崎城(敦賀市)、後瀬山城(小浜市)を巡り、今回が最終回。
神宮寺城跡は東西270メートル、南北250メートルある加賀丘陵最大規模の山城で、加賀の一向一揆に対抗し朝倉氏が築いた重要拠点。城跡には、敵の横移動を防ぐ「竪堀(たてぼり)」や堀を造る際にかけた「土橋(どばし)」、兵が駐屯する「曲輪(くるわ)」などの遺構があり、同市郷土歴史資料館学芸員のガイドにより約2時間散策する。
地元有志らの「神宮寺城跡保存会」が10月末完成に向け城門を整備中。高さ3メートル、幅3・5メートルで、石段も設けた。付近の県道にはのぼり旗も設置した。
ツアーの定員は30人(小学生以上は保護者同伴)で予約が必要。参加費千円、中学生以下500円。当日は午後1時から、集合場所のJR細呂木駅前駐車場で受け付ける。
問い合わせは福井新聞社クロスメディアビジネス局=電話0776(50)2931。