箕輪ダム直下に完成した「信州もみじ湖発電所」(県企業局提供)

箕輪ダム直下に完成した「信州もみじ湖発電所」(県企業局提供)

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「信州もみじ湖発電所」完成・見学会 箕輪ダム放流水を活用し発電

信濃毎日新聞(2022年11月11日)

 県企業局は、箕輪町長岡の県営箕輪ダム直下に「信州もみじ湖発電所」を完成させ、13日に初の見学会を開く。同局にとって23カ所目の水力発電所。年間発電量は一般家庭約310世帯分に相当する。

 総事業費約5億円で、2019年に着工。昨年6月から稼働している。最大出力は199キロワット、年間発電量は約110万キロワット時。再生可能エネルギー固定価格買い取り制度を活用し、20年間で計7億4800万円の売電収入を見込む。

 発電には、河川維持のためにダム湖から流していた放流水を活用。使った水は沢川に戻す。県企業局南信発電管理事務所(伊那市)は「沢川の水量は稼働前と変化しないように制御する」とする。

 ダム湖一帯は紅葉の名所。同事務所と箕輪町は11日、町の観光振興事業への協力などを盛った協定を結ぶ。田切宏美所長は「脱炭素社会実現へ貢献するとともに、地域に親しまれる発電所にしていきたい」と話している。

 発電所につながる道路が昨夏の大雨で被災し、見学会や竣工(しゅんこう)式(14日)がこの時期にずれ込んだ。見学会は午前10時~正午と午後1~3時の2回で参加無料。問い合わせは南信発電管理事務所(電話0265・72・6121)へ。

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信濃毎日新聞デジタル https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2022111100089
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