飯田市上郷黒田の野底山森林公園のモミジが紅葉の見頃を迎えている。夜にはライトアップされたモミジが池の水面に映り、来園者が写真に収めるなどして楽しんでいる。

　ライトアップは、住民有志らでつくる会「繋(つなぎ)」が１９日まで午後５時～８時半に実施。新型コロナの影響で３年ぶりの実施となり、住民らが落ち葉拾いや池の清掃などをして準備を進めてきた。

　色づいた木々が暗闇に浮かび、周辺に置いた和傘や竹灯籠なども相まって幽玄な雰囲気が広がる。１０日夜に訪れた同市羽場町の会社員塩沢賢さん（３６）は「別世界に飛び込んだような感覚」と話した。

　同会によると、紅葉の見頃は今週末がピーク。その後も落葉したモミジがじゅうたんのように広がる景色を楽しめる。同会の野牧詔男(のりお)代表（６４）は「訪れた皆さんの癒やしになれば」と話している。