婚礼衣装の織り方や模様などを解説する学芸員=11月12日、福井県福井市立郷土歴史博物館

婚礼衣装の織り方や模様などを解説する学芸員=11月12日、福井県福井市立郷土歴史博物館

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ジャパニーズ・ウェディング展「室町の価値観、江戸まで」

福井新聞(2022年11月14日)

 近世から近代までの婚礼文化の変遷を衣装を中心に紹介する福井県福井市立郷土歴史博物館の特別展「寿(ことほ)ぎのきもの ジャパニーズ・ウェディング」(福井新聞社共催)の見どころ解説が11月12日、同館で行われた。担当学芸員が時代背景も踏まえ、衣装の生地や模様について細かく説明した。

 近世以前の着物の生地は綾織物がもっとも格が高く、武家や公家、裕福な町人層しか身に着けられなかったという。学芸員は「高貴な人が着用していた室町時代の価値観が江戸時代まで引き継がれた」と説明した。

 また、着物にあしらわれた子孫繁栄を願う模様などについて触れ、「衣装の細部を見るといろんなことが分かり、それがおもしろい」と楽しみ方を話した。

 展示は時代ごとに3章構成になっており、打ち掛けや振り袖などを展示している。23日まで。

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