飯山市瑞穂の神戸(ごうど)地区にある県天然記念物「神戸のイチョウ」が鮮やかな黄色の葉を空いっぱいに広げている。地元の保存会によると、既に見頃を迎えており、ピークは数日後。17日は県内外から大勢の見物客が訪れ、写真撮影をするなど黄葉を楽しんだ。
神戸のイチョウは高さ約36メートル、目の高さの幹回りは約15メートル。樹齢は600~700年と伝わる。保存会長の金井晃さん(70)は「何年も命をつないできたイチョウ。神々しさを感じてほしい」と話す。19、20日は午後5~9時にライトアップする予定。
古くから落葉の早さで初雪の時季や量を予測する「雪例樹(ゆきだめしぎ)」とも呼ばれる。「気象予報がなかった昔の人は、この木で占っていたんだ」と金井さん。落葉とともに飯山に本格的な冬が到来する。