「信州に春を告げる村」とうたう天龍村で竜峡小梅が咲き始め、村が１７日、開花宣言をした。同村平岡のＪＲ鶯巣(うぐす)駅近くにある「鶯巣梅園」で村職員が確認した。例年より１カ月ほど早いものの、今後は寒さが戻るため、見頃は３月中旬になりそうだ。

　村が定めた基準木には白い小さな花がいくつも咲き、柔らかな陽光に照らされていた。村によると、今月中旬の暖かさで一気につぼみの数が増えたという。

　基準木を２日に１回確認してきたのは村役場に入って１年目の斉藤佑馬さん（２０）。自身は原村出身で、信州最南端の春の訪れに「こんなに早く咲くのかとびっくり」と話していた。

　開花状況などの問い合わせは天龍村地域振興課（電話０２６０・３２・１０２３）へ。