八剣神社(諏訪市)が御神渡(おみわた)りの観察を続ける諏訪市豊田の諏訪湖岸は22日朝、厚さ5ミリほどの薄氷が岸辺付近の湖面に張った。この日は市内でホテルなどを経営する諏訪湖リゾート(同市)がツアーを企画。同神社の宮坂清宮司(72)の案内で、県外から来た観光客6人が観察を見学した。
観察地点で氏子総代らが計測した午前6時半すぎの気温は氷点下7・7度で、水温は1・9度。岸辺付近には夜間に張った氷が薄く広がり、宮坂宮司は観光客らと湖面を眺めながら「まるでセミの羽のような氷だ」と表現した。
参加者は観察後、同神社で神前に朝飯を供える神事「朝御饌(あさみけ)」に参加。山原麻美さん(43)=堺市=は「毎朝観察を続ける努力に胸を打たれた。薄氷もとてもきれいで、体験できて良かった」と満足している様子だった。
ツアーは同リゾートが運営する宿泊施設「RAKO華乃井ホテル」と「浜の湯」の宿泊者が対象で、29日にも実施する。定員は15人で料金は1人千円。問い合わせは同リゾート(電話0266・54・0333)へ。
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