棚田の土手に火を付ける参加者ら

棚田の土手に火を付ける参加者ら

長野県 伊那路 特産

よこね田んぼ、春間近 飯田市千代地区の棚田で土手焼き

信濃毎日新聞(2023年2月19日)

 飯田市千代地区にある日本の棚田百選の「よこね田んぼ」で18日、田んぼの保全や活用に取り組む住民有志の「よこね田んぼ保全委員会」とNPO法人「里山べーす」などが土手焼きをした。害虫駆除や景観維持のため5年ほど前から毎年行うようになり、今年は約40人が参加。4月からのコメ作りに向け、青空を覆う白煙があちこちで立ち上った。

 ガスバーナーで土手に火を付ける担当と、枯れ草を熊手で集めながら火の状況を確認する担当に分かれ、1・5ヘクタールほどの棚田の範囲を焼いた。午前9時から1時間余りで、ほとんどの土手が真っ黒に姿を変えた。

 保全委員会は1998年に発足。保全委員長を4年間務め、この3月末で後任に引き継ぐ関口俊博さん(72)は「春に向け、おいしいコメを育てる引き継ぎの準備ができた。これからも千代の一面に広がる棚田の美しい景観を守っていきたい」と話していた。

 里山べーすは、来年度の田んぼの保全活動を支援する棚田オーナーを募集している。問い合わせは同法人(電話0265・49・0433)へ。

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信濃毎日新聞デジタル https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2023021800696
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