刀に食らい付く怨霊を描いた挿絵

刀に食らい付く怨霊を描いた挿絵

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葛飾北斎が描く妖怪たち 小布施町北斎館で26日まで企画展

信濃毎日新聞(2023年3月2日)

 小布施町の北斎館は26日まで、企画展「あなたは信じる?摩訶不思議」を開いている。江戸時代の浮世絵師、葛飾北斎が絵手本「北斎漫画」や読本「椿説弓張月(ちんせつゆみはりづき)」などで手がけた挿絵から、河童(かっぱ)などの妖怪や幽霊、鬼、竜などの想像上の生き物、当時はやった怪談などを題材に描いた95点をそろえた。

 怪談・奇談を集めた「北越奇談」には、宙に浮く2尺(約60センチ)の円盤の目撃談が登場。未確認飛行物体(UFO)をほうふつとさせる円盤をふんどし姿の男たちが棒でたたき落とそうとする様子の挿絵はユーモアたっぷり。柳亭種彦の読本「近世怪談霜夜星」からは、刀に食らい付く怨霊の挿絵が目を引く。暗闇に浮かぶ怨霊は鬼の形相で、炎のようなものが体からメラメラ。学芸員の荒井美礼さん(33)は「現代のアニメや漫画にも通じる表現も多く、漫画家やアニメーターが参考にすることもあります」と話す。

 午前9時~午後5時(入館は午後4時半まで)。大人千円、高校生500円、小中学生300円。

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信濃毎日新聞デジタル https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2023030100779
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