岡谷市に滞在した芸術家が作った蚕を模した作品

岡谷市に滞在した芸術家が作った蚕を模した作品

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シルク それは命費やし 故に美しい 岡谷市内に滞在した芸術家の作品、展示

信濃毎日新聞(2023年3月8日)

 岡谷市内に滞在した芸術家がシルクをテーマに創作した芸術作品が、岡谷蚕糸博物館に展示されている。地域に滞在して創作活動をする活動「アーティスト・イン・レジデンス」の一環で、市がシルク文化を広く発信する狙いで企画。芸術家が養蚕現場などを訪れ、感じた思いを反映した作品を披露している。

 市は本年度、アーティスト・イン・レジデンスに参加する芸術家を募集。参加した5人が手がけた作品を4月3日まで順次、同館に展示している。今月19日までは、繭を収納する棚を模した黒い板に白いチョークで繭を描いた作品や、ふ化した成虫のぬいぐるみなどを並べている。

 成虫のぬいぐるみを作った現代美術家の植松ゆりかさん(34)=愛知県=は市内に計7日間滞在し、同館や市内の寺にある蚕の供養塔を回った。シルクや成虫を美しいと思う一方、「美しさ故に、糸を取られて死んでしまう」と感じた。ぬいぐるみの背景にある白い輪は繭をイメージし、紫色などの布で蚕が死後に羽ばたく桃源郷を表現したという。

 市ブランド推進室は「芸術という新しい視点でシルクを発信する機会になっている」とする。作品は同館のエントランスで見られ、見学は無料。休館日は水曜日。

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信濃毎日新聞デジタル https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2023030701056
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