■使われていないホームへの特別入場も

　長野電鉄（長野市）は２６日、須坂―信州中野間の開業１００周年を記念した乗車券と入場券セット（各限定５００枚）を両駅で販売する。信州中野駅（中野市）では、２００２年に「木島線」を廃止して以来、使用されていない１番線ホームを特別に入場可能にし、記念乗車券やグッズなどを販売する。同社運輸課は「長野電鉄の歴史を感じたり、思い出に浸ったりしてほしい」としている。

　須坂―信州中野間は、河東鉄道（長野電鉄の前身）が１９２３（大正１２）年３月２６日に運行開始。２２年６月に開業した屋代―須坂間（２０１２年廃止）に続き、長野電鉄が運行する路線で２番目に開業した。「木島線」（信州中野―木島間）は２５年、３番目に開業した区間だ。

　記念乗車券は硬券で、税込み５５０円。表面には、信州中野駅で撮影された開業当時の蒸気機関車（ＳＬ）の写真をあしらった。記念入場券セットは９４０円。須坂、北須坂、小布施、延徳、信州中野各駅の大人入場券と、信州中野駅の小児乗車券の計６枚入りで、はがきサイズ。

　１番線ホームでの販売イベントは、午前１１時２０分～午後３時２０分。入場無料で、信州中野駅西口から特別に入場できる。開業１００年の記念乗車券や入場券セットの他、今年１月に引退した車両「３５００系」関連の記念乗車券やグッズ、現在販売していない無人駅の硬券乗車券などを販売する。