綿矢さんが阿智村を舞台に書いた短編小説。入浴剤が付き、化粧箱に入れて販売する

綿矢さんが阿智村を舞台に書いた短編小説。入浴剤が付き、化粧箱に入れて販売する

長野県 伊那路

綿矢りささんが阿智村で紡いだ小説 お土産に 村で発売

信濃毎日新聞(2023年4月1日)

 作家の綿矢りささんが阿智村を舞台に執筆した短編小説「星空胎内(たいない)めぐり」が1日、村内の観光施設や旅館で発売される。阿智昼神観光局は「阿智でしか買えない、読めない作品。お土産として持ち帰り、阿智を思い出してほしい」とアピールしている。

 観光局などが昨年立ち上げたレーベル「昼神温泉☆星紡(ほしつむぎ)文庫」の第2弾。観光局が執筆を依頼し、綿矢さんは昨年5月に泊まりがけで村を取材に訪れたという。

 作品は、恋人同士の高校生ら男子2人が阿智村へ旅するストーリー。互いに近づくことをためらいながらも相手を思う2人の心情を軸に、ハナモモや星空など阿智ならではの風景が彩りを添える。村内の釣り堀「天魚(あまご)パークランド」や信濃比叡広拯(こうじょう)院も登場する。

 紺色に銀の星をちりばめたデザインの化粧箱に入れ、入浴剤2個が付いて1冊1870円(税込み)。「ヘブンスそのはら」「浪合パーク」「昼神キヲスク」などの地元観光施設の他、複数の温泉旅館で購入できる。

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