諏訪市原田泰治美術館は4月21日、昨年3月に亡くなった画家でグラフィックデザイナーの原田泰治さん=第28回信毎賞受賞=の追悼展を始める。5月14日には、市文化センターに著名人らを招き「原田泰治先生を偲(しの)ぶ会」を開く。
追悼展では原田さんが1982(昭和57)年から全国紙で連載した日本各地の風景を描いた原画127点を全て展示。原田さんの制作風景を撮った写真も並べ、精力的に活動した生前の姿を振り返る。初日の4月21日午前11時には、原田さんが生前から希望していたという煙の色で空に模様を描く「昼花火」も同館近くの諏訪湖畔で打ち上げる。
5月14日午後3~5時に開かれる偲ぶ会は、諏訪中央病院名誉院長の鎌田実さん、歌手のさだまさしさんなど生前親交の深かった著名人が登壇し、思い出を振り返る。土田祐子館長は「コロナの影響を受ける中、ようやく追悼行事が開けるのでうれしい。後世に原田さんの作品を伝えていきたい」と話した。
追悼展は8月27日まで。月曜休館。大人840円、中高生410円、小学生200円。偲ぶ会への出席は、4月14日までに友の会への加入が必要。年会費は3千円。