遠照寺を彩るボタン

遠照寺を彩るボタン

長野県 伊那路 花・紅葉

大輪あでやか 伊那市の遠照寺「ぼたん祭り」

信濃毎日新聞(2023年5月14日)

 長野県伊那市高遠町山室の遠照寺(おんしょうじ)で13日、恒例の「ぼたん祭り」が始まった。境内に植わる約180種、2千株のボタンは見頃を迎えつつある。市内外から訪れた人たちが寺を彩る大輪に見入っていた。

 松井教一(きょういつ)住職(68)によると、今年は例年より10日ほど早い4月28日に咲き始め、大型連休明けに一気に開花が進んだ。雨や日をよける傘が赤や白、ピンク色の花々を引き立てている。毎年訪れるという同市福島の会社員浅川文子さん(49)は「色鮮やかで心を奪われます」と盛んに写真を撮っていた。

 松井住職の母、智恵子さん(故人)が1983(昭和58)年に3株を植えたのが始まりで、今年はそれから40年の節目。松井住職は「地域や檀家(だんか)の協力で『ぼたん寺』として知られるまでになった。これからも大切にしていきたい」と話した。

 祭りは花を楽しめる間で、期間中は入園料一般500円が必要。高校生以下無料。

今月のお得な国内ツアー びゅう

伊那路 ニュース