諏訪湖から着想を得て考案されたご当地非公認怪獣「スワッコロン」

諏訪湖から着想を得て考案されたご当地非公認怪獣「スワッコロン」

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怪獣「スワッコロン」誕生、フィギュア発売へ 怪獣は敵か味方か―

信濃毎日新聞(2023年5月31日)

 ごつごつした肌に、御柱のような4本の角、はたして敵か味方か―。岡谷市長地の会社役員原昌弘さん(48)がご当地非公認怪獣「スワッコロン」を考案し、ソフトビニール製のフィギュアを6月に発売する。ユーチューバーとしての一面も持つ原さんは趣味が高じ、長年夢だったオリジナル怪獣を作り上げた。

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 原さんは動画配信サイト「ユーチューブ」で子どもの頃から趣味で集めてきた玩具などを紹介。自身のチャンネル「青春秘密基地」は登録者数1万3千人に登り、これまでに約800本の動画を配信している。

 原さんと同じく特撮や怪獣が好きな知人が猪苗代湖(福島県)周辺をモチーフにした怪獣「イナワシロン」を考案したのに触発された。趣味を生かして地域を活性化したいと、昨年3月以降、オリジナルの怪獣制作に取り組んできた。

 スワッコロンは「古代から諏訪湖に潜み、はるか昔、御神渡(おみわた)りの出現とともに現れ、天変地異を治めた怪獣」との設定。原さんが子どもの頃、諏訪湖の水質汚染が問題化していたことを踏まえ「諏訪湖を浄化する怪獣」を思いついたという。

 スワッコロンのフィギュアは高さ6センチほど。原さんは自らろうを使って原型を作り、東京の玩具メーカーに制作を依頼。子どもの頃に楽しんだ怪獣フィギュアと同じような質感にするため、塗装も手塗りにした。

 原さんは「アナログな作り方にこだわり、当時の質感を再現した」という。販売方法もネット販売はせず「子どもの頃、小遣いを握りしめておもちゃ屋さんに走った気持ちを思いだしてほしい」と店頭販売のみにした。

 スワッコロンは原さんの動画配信にも変化をもたらした。原さんは5月、初めて動画内で素顔を公開。原さんなりの「フィギュア販売にあたり、責任を持ちたい」という決意表明だった。

 現在、諏訪湖の環境改善などのマスコットキャラクター化を目指し、自治体に対しスワッコロンのPRに取り組む。原さんは「将来、スワッコロンの存在が独り歩きし、地域おこしにつながってほしい」と願っている。

 フィギュアは6月25日に発売する。税込み7800円。色は緑色のみ。下諏訪町社東町にある原さんの実家の「原酒店」をはじめ、東京や福島の専門店など5カ所で販売する。問い合わせは原さんにメール(aobatoys@gmail.com)で。

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信濃毎日新聞デジタル https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2023053100163
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