伊那市で開く「第32回ばら制定都市会議(ばらサミット)」を前に市内各地のバラが見頃を迎えている。6月3、4日のサミット期間中は、バラを生かしたまちづくりの事例発表や各地のバラの記念植樹で全国から集まる関係者が交流する予定。丹精したバラを飾るなどし、歓迎ムードが高まっている。
約270種3千株のバラが植わる同市高遠町の「高遠しんわの丘ローズガーデン」。雨上がりの30日、園内には甘い香りが漂った。南箕輪村から訪れた翻訳家天田美咲さん(47)は水滴をまとうバラに「夢の中の世界にいるみたいにきれい」。高遠町のご城下通りでは6月10日、バラに囲まれたまちの散策や各種イベントを楽しむ「高遠バラぶらり」も初めて開かれる。
市中心部の商店街では、色とりどりのバラが県道沿いの約1キロを彩る。サミット実行委員会が製作した布製タペストリー(縦65センチ、横40センチ)を掲示。交流拠点「伊那まちBASE」では、バラによるまちづくりに携わる人々を撮影したプロモーション動画も上映している。