長野県諏訪郡富士見町の井戸尻史跡公園で、古代ハスの「大賀ハス」の花が見頃を迎えている。約600平方メートルの畑内で咲いているのは300輪ほど。12日は葉に朝露が残る早朝から、ピンク色の花を楽しむ人たちが訪れ、爽やかな空気の中で満喫していた。
ハスの花は夜明けとともに開き、午前10時ごろには閉じる。公園を管理する井戸尻考古館によると、2千年以上前の地層から出土した種から育った大賀ハスを2002年から育ててきた。7月下旬まで楽しめるという。
山梨県南アルプス市から毎年訪れているという平原由美子さん(76)は「良い色の花。古代人もこのきれいな花を見ていたと思うとロマンがある」と話していた。
15日午前6時半から、町観光協会が観蓮会を開く。ハスを使った茶の振る舞いやハスの解説を予定している。