多様な形、技法の陶磁器が並ぶ展示

多様な形、技法の陶磁器が並ぶ展示

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暮らしを彩る陶磁器の造形美を紹介 諏訪市のサンリツ服部美術館企画展

信濃毎日新聞(2023年7月14日)

 諏訪市のサンリツ服部美術館は陶磁器のさまざまな形や技法に着目した展示「陶芸 かたちとの出会い」を開いている。紀元前1世紀から江戸時代までの茶わんやとっくり、つぼ、瓶など日本や中国、朝鮮半島で制作された40点余が並ぶ。9月18日まで。

 展示は3部構成で、陶磁器の形、成形技法、装飾の観点で同館学芸員が収蔵品から選んだ。うちわの形を模した平鉢や、つぼの胴の側面が扁平(へんぺい)になった扁壺(へんこ)などが目を引く。制作に用いられた技法を図解パネルで示し、凸形の上に粘土を置き、たたいて成形する「型打ち」や、糸で粘土を切り、面や鋭い線を表現する「糸切細工」などを作品とともに紹介する。

 学芸員の藤生明日美さん(38)は「道具としての使いやすさだけでなく、暮らしを彩るために形に美を追い求めたことがうかがえる。どのような使い方をしていたか想像してみるなど陶磁器の造形を楽しんでほしい」としている。午前9時半~午後4時半。祝日と8月14日を除く月曜休み。大人1100円、小中学生400円。

詳細情報

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信濃毎日新聞デジタル https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2023071400180
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