下諏訪町のハーモ美術館で企画展「音楽でつむぐ物語―ルソー、シャガール、マティスと音の世界―」が開かれている。「音楽」と関わりがある画家3人の作品計35点を展示した。
「素朴派の元祖」と呼ばれるアンリ・ルソー(1844~1910年)は、ヴァイオリンの演奏や作曲活動をしていた。油彩「ラ・カルマニョール」には人々が手をつなぎながら踊り歌う様子が描かれている。
パリ・オペラ座の天井画などを手がけたマルク・シャガール(1887~1985年)。自身の半生や家族、戦争などを取り上げた詩画集「ポエム」は、木版画とともに詩が展示されており、中には音楽について取り上げた詩もある。
アンリ・マティス(1869~1954年)の版画集「ジャズ」は切り紙とジャズに共通する即興性に着目。切り紙を原画とする版画作品で、空中ブランコや象の玉乗りなど主にサーカスの一幕を鮮やかに表現している。
9月24日まで。ハーモ美術館学芸員の小林匠さん(26)は「作品と音楽とのつながりを楽しんでほしい」と話す。一般・大学生1200円、小中高生600円。