昨年9月に開いたグリーン・マーケット。親子連れなどでにぎわった

昨年9月に開いたグリーン・マーケット。親子連れなどでにぎわった

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環境に優しい暮らしへ 有機栽培・地域・再利用の3テーマでグリーン・マーケット 信濃町で30日開催

信濃毎日新聞(2023年7月29日)

 有機野菜などを販売する「GREEN MARKET(グリーン・マーケット)」が30日、信濃町のしなの鉄道黒姫駅前の広場で開かれる。県外から町に移住した3人が中心となり、自分たちが愛する自然環境を未来に残そうと内容を変えて年3回開催。30日は町内を中心に農家や陶芸家ら27の事業者が農産物や調味料、作品などを販売する予定だ。

 3人は、滋賀県出身で2008年に移住したスノーボーダーの丸山春菜さん(37)と、東京都出身で19年に移住した町地域おこし協力隊の村松浩介さん(34)、京都府出身で17年に移住した絵本作家のいのうえかな(本名・池田香奈)さん(39)。年々積雪量が減り春の訪れが早まるなど、丸山さんは「気候変動の影響を感じる」という。「なるべく環境への負荷が少ない暮らしを提案したい」と、21年秋に催しを初めて開いた。

 グリーン・マーケットは「オーガニック(有機栽培)」「ローカル(地域)」「リユース(再利用)」の三つがテーマ。5月に開く会では有機農家らが種や苗を直売し、7月の会では旬の野菜などを販売。9月の会では衣類やスノーボード、スキー用品の修理などを行う。修理は、米アウトドア用品大手パタゴニアの日本支社が行う。信濃町の特産で国の伝統的工芸品に指定されている「信州打刃物(うちはもの)」の職人による包丁研ぎもある。

 「自然や暮らしについて考えるきっかけになれば」と村松さん。出品者には商品の包装に新聞紙を使う人が多く、訪れる人もマイバッグや食器を持参するなど環境への意識が高まっている。

 出品した農家と飲食店主で交流が深まり、提供する料理に有機野菜を仕入れて使う飲食店も出ているという。催しを通じて人のつながりの広がりを実感している丸山さんは「これからも毎年開いていきたい」と意気込む。

 30日は、新鮮なトウモロコシやブルーベリーなどを販売する。午前10時~午後3時。最新情報は写真共有アプリ「インスタグラム」(https://www.instagram.com/greenmarket_shinanomachi/)などで閲覧できる。

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