【夏山より 2023信州】
松川町の登山愛好家らでつくる「松川町ふるさと山の会」は7月29日、中央アルプスの烏帽子岳(2195メートル)へ登る「ふるさと登山」を開いた。同会などが2016年から夏に企画しており、今回は町民ら19人が参加。片道4時間ほどのコースを登り、地元の山の魅力に触れた。
鳩打峠登山口(1118メートル)から入山。登山道は大部分が尾根や崖に沿った登り坂で、参加者はクマザサや木々が茂る中、「ヤマビルがいるから気を付けよう」「洞の中のヒカリゴケがきれいだ」などと話しながら山頂を目指した。
登頂した午前10時半ごろには周囲に雲海が広がり、伊那谷の風景は望めなかった。昼食を楽しんだ後、唱歌「故(ふる)郷(さと)」や県歌「信濃の国」を歌った。祖父や母親と参加した松川中央小4年の西祐希空(にしゆきあ)君(9)は「松川にも高く、涼しい山があると分かった。大きな木や岩場を乗り越えたかいがあった」と感慨深げに話した。
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