諏訪湖周にある美術館、博物館が多彩な催しを展開する「諏訪湖まちじゅう芸術祭」が９日、始まった。参加施設の一つ、「しもすわ今昔館おいでや」（下諏訪町）でオープニングセレモニーが開かれ、下諏訪向陽高校吹奏楽部が爽やかな演奏を披露して開幕を盛り上げた。芸術祭は２４日まで。

　芸術祭は、美術館などが夜遅くまで開館する「諏訪の長い夜」として２００５年に始まり、形を変えて現在に至る。今年は１５施設が参加し、週末を中心にイベントを開く。実行委員長の山谷恭博・諏訪商工会議所会頭はオープニングセレモニーで、「多くの美術館や博物館を巡ってもらい、観光名所と合わせて諏訪地域を楽しんでほしい」と呼びかけた。

　今年は北沢美術館で「きのこを通して見るガレ」と題したギャラリートークや、諏訪市美術館でひもや縄を使い絵を描くワークショップなどが企画されている。各施設のオリジナル商品が抽選で当たるスタンプラリーも実施する。