共演に向けて太鼓の練習を重ねるメンバー=七尾市内

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一丸、響け豊年太鼓  七尾、志賀7団体でチーム結成 国文祭を機に

北國新聞(2023年10月16日)

 ●11月に白山で初共演

 国民文化祭に合わせて能登に伝わる豊年太鼓の魅力を発信するため、七尾市と志賀町の七つの和太鼓団体が初めてチームを結成した。伝統継承を狙いに各団体からベテランと若手が選抜され、11月に白山市で開かれる太鼓イベントで初共演する。メンバーは団体の枠を越えて「能登の太鼓」を響かせようと合同練習を重ねており、息を合わせて力強くばちを振るっている。

 チームを結成したのは香島津太鼓、鵜浦豊年太鼓、外雷(そでいかずち)太鼓、飯川天狗太鼓(以上七尾)と封戸(ふとう)太鼓、冨来神幸(みゆき)太鼓、志賀天友太鼓(以上志賀)の7団体。各団体ともにメンバーの高齢化が進んでいる共通の悩みがあり、ベテランの技を若手に伝える機会にもするため、16~61歳の男女23人が選抜された。

 豊年太鼓は太鼓を連打して降雨を祈る雨乞いを起源に能登各地で残り、各団体が保存、継承に取り組んでいる。一方、加賀地方は虫送り太鼓から発展している太鼓が目立つという。

 合同チームの結成は、太鼓歴約40年で香島津太鼓会長の葛原(くずはら)伸二さん(61)=七尾市石崎町=が、交流のある6団体に「一緒に国民文化祭で豊年太鼓をアピールできないか」と呼び掛けて実現した。チーム名は「能登・豊年祭太鼓」とし、昨年10月から月1~2回、七尾市や志賀町に集まって練習している。

 合同チームが参加するのは11月5日に白山市松任文化会館ビーノで開かれる和太鼓コンサート「白山国際太鼓エクスタジア2023」(北國新聞社後援)。国民文化祭の同市のシンボル事業で、当日は約15分間の太鼓を披露する。

 葛原さんは「心を一つに伝統ある能登の太鼓を発信したい」と話し、最年少で出演する香島津太鼓の井上梨和さん(16)=七尾東雲高1年=は「緊張するけど能登の太鼓の魅力を大勢の人に知ってもらいたい」と意気込んだ。

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