諏訪地域の城跡保存会や歴史愛好家らでつくる狼煙(のろし)文化調査会は28日、諏訪地域から甲府市へとのろしをつなぐ「信玄公祭り狼煙リレー」を開く。両県8市町の19カ所を経由し、100キロ先の信玄の居城・躑躅(つつじ)ケ崎館に「上杉勢、信濃へ侵攻」の知らせを届ける趣向。特急あずさとの伝達競争も初めて企画した。
のろしは下諏訪町の桜ケ城跡を午前11時29分にスタートし、高嶋城跡(諏訪市)、上原城跡(茅野市)、鼻戸屋狼煙台跡(富士見町)などをつなぎ、山梨県へと入る。上諏訪駅を午前11時33分に出る特急あずさと甲府までの速さを競う。
調査会の秋山大一(たいち)代表(64)=諏訪市=は「戦国時代のロマンや夢を含め、伝統文化を次の世代へとつないでいきたい」と力を込める。
大昔調査会(諏訪市)と山梨県武田信玄狼煙リレー実施協議会との共催。27~29日に甲府市を中心に開催する信玄公祭りに合わせて企画した。協議会の内藤博文さん(65)=山梨県甲斐市=は「あずさに乗って信玄公祭りにも足を運んでほしい」と呼びかけている。雨天決行。
のろしを上げる参加者も募っている。問い合わせは狼煙文化調査会(電話090・3567・9450)へ。