●市内外から愛好者

　七尾市万行町にある希望の丘公園に、同町の漁師源内盛雄さん（４６）が手作りで市内初のスケートボード練習場を完成させた。子どもたちが気軽に技を磨ける場所にしたいと、斜面やピラミッド型のセクション（障害物）を設けた。９月に開放すると、ＳＮＳ（交流サイト）などを通じて情報が広がり、市内外から愛好者が訪れるように。源内さんは「地域のにぎわいにもつなげたい」と意気込んでいる。

市内外から愛好者

　源内さんによると、県内でスケボーができる場所は、東京五輪銅メダリストの中山楓奈選手（富山市出身）が通っていた内灘町の施設など数カ所に限られる。長男・碧月（あおか）さん（１４）、次男・瑠月（るか）君（１１）がスケボーが始め、自宅前で練習する姿を見て、近くにボードに乗れるところを作ることができないかと探したという。

　希望の丘公園内の一角を使えないかと、管理する市や太平ビルサービス七尾営業所に掛け合って許可を受け、今年５月から製作をスタート。県スケートボード協会や七尾ライオンズクラブの協力を得ながら、木材、コンクリートを使って５種類のセクションを完成させた。

　練習場を開放後、七尾にスケボー場ができたとＳＮＳで拡散され、週末には市内外から愛好者が足を運び、多い日には１０人以上が練習している。

　　●１１月３日に体験会　ＢＭＸも

　源内さんは１１月３日に第１弾のイベントとしてスケボーと自転車ＢＭＸの体験会（北國新聞社後援）を計画しており、「能登でスケボーを楽しめる場所として定着させていきたい」と話している。