上伊那農業高校(南箕輪村)のグローカルコース3年生が、伊那谷の河川で食用に採取される「ざざ虫」を使った五平餅の新商品を考案した。名付けて「ざざへいもち」。アイスクリームの新商品「ざざむしとれたよ」と合わせ、生徒自らが29日、東京都台東区の昆虫食レストランカフェ「昆虫食TAKEO浅草本店」でPRする。
生徒たちの活動を知る同店オーナーが5月に来校。レシピの開発が始まった。「ざざへいもち」は南箕輪村産米を使った五平餅がベース。ざざ虫とクルミをすりつぶして地元産のみそに混ぜてたれを作った。税込み580円だ。
「ざざむしとれたよ」は伝統的なざざ虫漁をイメージ。地元産みそを混ぜたバニラアイスに、ゆでてチョコレートをまとわせたざざ虫と、漁具「四つ手網」を表現したカラメルをのせた。同560円。
「ざざへいもち」の開発に関わった下島唯奈(ゆいな)さん(18)は「長野県の良さがいっぱい詰まった食べ物ができた」と話していた。
29日は午後2~6時に生徒18人が店頭に立ち、レシピへの思いや地域の魅力も伝える予定だ。同店は「ザザムシ祭」と銘打ち、28日から11月5日まで2品を提供する。