長野県飯山市瑞穂の神戸(ごうど)地区にある県天然記念物「神戸のイチョウ」の黄葉が進み、県内外から訪れた人たちが楽しんでいる。27日は、鮮やかな黄色の葉を広げている巨木を前に、観光客が「落ち葉のじゅうたんもきれい」と見入っていた。
地元住民有志でつくる「神戸のイチョウ保存会」によると、イチョウは樹齢約700年、樹高は約36メートル、目の高さの幹回りは約15メートル。写真愛好家の広田正孝さん(67)=埼玉県本庄市=は「こんなに幹の太いイチョウは初めて見た」と夢中で撮影していた。
保存会長の金井晃さん(71)=飯山市瑞穂=は「長寿の生命力を感じながら眺めてほしい」。黄葉は間もなく最盛期を迎え、12月上旬頃までは楽しめそうだ。