長野県下伊那郡豊丘村観光協会は27日、信州の伝統野菜「源助かぶ菜」の収穫体験の受け付けを始めた。地域では葉を砂糖や酢、しょうゆに漬けて食べる。「野沢菜より柔らかく甘みが強い。ぜひ自宅へ持ち帰り、おいしくいただいてほしい」としている。
源助かぶ菜は、葉の長さが最長50センチほどになるカブの一種。豊丘村では20年前から収穫体験用に栽培が始まり、現在は観光協会が神稲地域の10アールほどの畑で育てている。今年は連作や夏の暑さで発育が遅れたが、以前より間隔を空けて植えたため、葉が大きく茂ったものが目立つ。
体験は予約制で、12月20日ごろまでを予定。収穫高が合計2トンに達したら終える。村観光協会で源助かぶ菜の世話を担当する串原治延さん(67)は、食べ頃は霜が何度も降り、緑の葉が紫に色づいた頃とし「漬物にすると、ご飯のおかずにもお茶受けにもいい」と勧める。
料金は1キロ当たり200円。当日、村観光協会事務所で受け付け後、約2キロ離れた畑へ移動する。葉を刈り取る刃物を持参し、汚れてもいい服装で参加する。12月3日には有料で漬物制作体験講座もある。問い合わせは村観光協会(電話0265・49・3395)へ。
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