県ゆかりの現代美術家を紹介する展覧会「シンビズム5 信州ミュージアム・ネットワークが選んだ作家たち」が来年1月14日まで、伊那市の信州高遠美術館で開かれている。県内の美術館などの学芸員が連携して2018年に始めた企画で、初開催の同館では南信ゆかりの作家3人による写真やインスタレーション(空間芸術)、色鉛筆画など約30点を並べている。
同市出身の写真家丸山晋一さんは墨汁が飛び散る一瞬を切り取り、空中に書をしたためたようなシリーズ「Kusho(空書)」の写真などを並べた。飯田市在住の美術家持田敦子さんはロビーと館の外側に鉄管で足場を制作。窓の外の森まで足場が続いているように表現した。茅野市在住の美術家津金多朗さんが柔らかな色合いで描いた色鉛筆画なども並ぶ。
「この地に根ざす美術の今の姿を見てほしい」と小松由以学芸員。午前9時~午後5時。火曜日、28日~1月3日、10日は休館。入館料は一般500円、高校生と18歳未満は無料。
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