スキーシーズンの営業を15日に始める富士見町の富士見パノラマリゾートが12日、ゴンドラが停止する事故に備えた救助訓練を行った。同社職員と茅野署員計約20人が参加。ゴンドラからロープを使って乗客を地上に降ろす技術や手順を確かめた。
ゴンドラが停止し、3人が取り残された想定で実施。職員は5人のチームを組み、ロープが入った30キロほどの救助道具を背負って斜面を歩きゴンドラの下に回った。支柱のはしごを登ったりロープを使ったりして地上約6メートルのゴンドラの上にたどり着き「大丈夫ですか」などと中にいる乗客役の職員に声をかけて安全確認した。乗客役の3人に安全ベルトを装着させ、1人ずつゆっくりと地上に降ろした。
乗客役をした職員の松本璃奈さん(23)は「ゴンドラは揺れる上に周りの様子が見えなくて不安。外から声をかけてもらえると何をしているか分かり、安心できる」。救助に携わった職員の大久保友康さん(22)は「訓練で手順が身に付いた。乗客にはなるべく大きな声をかけるといった課題も直していきたい」と話していた。
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