面を付けて能を舞う姿を描いた浅井秀水さんの作品

面を付けて能を舞う姿を描いた浅井秀水さんの作品

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日本画家の浅井秀水、美人画以外の魅力知ってほしい 出身地・飯田市の美術館、作品展示

信濃毎日新聞(2024年1月5日)

 飯田市出身の日本画家、浅井秀水(しゅうすい)(本名・幸子(よしこ))さん(1919~2014年)の作品を収蔵する秀水美人画美術館(飯田市)は、能を舞う女性や観音像などを描いた14点を展示した常設展を2月末まで開いている。秀水さんは美人画で知られるが、あえて異なるテーマで描いた作品を紹介し、印象の違いを感じ取ってもらう趣向だ。

 能を描いた作品は8点。1988(昭和63)年にフランスの絵画展で優秀賞を受けた50号の作品「能巴(ともえ)」は、巴御前とみられる女性の背後に、よろいかぶと姿の男性が亡霊のように寄り添う構図。同館で案内を担当する浜田里美さん(60)は「華やかな美人画に比べて暗めのトーンで、情念の世界を描いている」と説明する。

 同館は秀水さんの作品約200点を収蔵。美人画以外の作品はおよそ3分の1を占めるという。浜田さんは「地元でも若い世代は秀水を知らない人もいる。地元の人にぜひ見てほしい」と話している。

 午前9時半~午後5時。会期中は祝日を除く月曜と、9日、2月13日が休館。

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信濃毎日新聞デジタル https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2024010400520
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