炒めた源助かぶ菜の漬物(左下)を博多豚骨ラーメンにトッピングするスタッフ

炒めた源助かぶ菜の漬物(左下)を博多豚骨ラーメンにトッピングするスタッフ

長野県 伊那路 グルメ 特産

「源助かぶ菜」を豚骨ラーメンに 飯田の店、泰阜村で販売

信濃毎日新聞(2024年1月11日)

 飯田市でラーメン店「ふたつ矢」などを経営する「岳」は10日、泰阜村特産で信州の伝統野菜に選定されている「源助かぶ菜」をトッピングした博多豚骨ラーメンを村内の企業で働く人や住民に販売した。地域の食材を発信しようと考案。今月末までふたつ矢でも味わえる。

 村内の家庭では源助かぶ菜を漬物にした後、日がたって味が変わってくると、ごま油で炒めて食べる習慣がある。昨年、村内にキャンプ場をオープンした同社の北原広康社長(43)がこうした習慣を聞き、博多豚骨ラーメンに載せる高菜を、炒めた源助かぶ菜の漬物に置き換えた。

 この日はキッチンカーで100食を販売。近隣住民や昼休みの会社員らが列をつくり、「かぶ菜のごま油が利いておいしい」「ピリ辛だね」と麺をすすった。祖父の代から源助かぶ菜を育てている岡本浩三さん(86)は「高齢化で生産者が減っているが、どんどん使って広めてくれるのはうれしい」と話した。

 北原社長は「自分たちの世代が地域食材の価値に気付き、発信することで途絶えないようにしたい」とした。ふたつ矢で1杯737円(税込み)で販売している。

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信濃毎日新聞デジタル https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2024011000703
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