バスケットボール男子B3の金沢武士団(サムライズ)は21日、拠点の七尾市田鶴浜町を離れ、一時的な練習場所となる白山市、野々市市へ出発した。主な練習場所だった田鶴浜体育館は避難所となっている。選手は同体育館で「必ずまた戻ってくる」と誓い、被災者に勝利と元気を届けることを約束した。
選手とスタッフ17人が住民とハイタッチするなどして別れを惜しみ、住民は「頑張って」「帰ってきてね」と声を掛けた。田鶴浜スポーツクラブの柘植英一会長がホーム戦で掲げていた横断幕を手渡した。
主将の田中翔大選手と金久保翔選手がそれぞれ「チーム一丸でプレーし、みなさんが元気になるように戦う」、「必ずまた田鶴浜に戻ってくる」と話した。選手を見送った山本直樹さん(50)=三引町=は「選手が帰ってくる時に寂しい町になっていないよう、復興に向かって頑張りたい」と力を込めた。