3月24日に伊那市で開く「春の高校伊那駅伝」(市や信濃毎日新聞社などの実行委員会主催)で、男子コースとなる同市美篶の市道(通称・ナイスロード)沿いの三峰川堤防斜面に、「日本一のEKIDEN3・24」のオレンジ色の文字が並んでいる。大会を盛り上げようと近くの農業矢島信之さん(79)がネットを組み合わせて表現した。
矢島さんは雄大な伊那の景色を生かし、他の大会にはない応援がしたいと10年ほど前から堤防斜面の雪をかくなどして同様の文字を浮かび上がらせている。雪のない今年は、幅50センチのネットを斜面に並べてペグで固定。17日に5時間ほどかけて作業し、約90メートルにわたって文字にした。
「今年もできて良かった」と満足げな矢島さん。「地域のみんなで沿道から盛り上げたいね」と当日を心待ちにしていた。