自宅玄関に飾ったひな飾りを見つめる長谷川さん夫妻=阿智村

自宅玄関に飾ったひな飾りを見つめる長谷川さん夫妻=阿智村

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「普段は人通り少ないけれど...」ひな人形が101カ所を彩る街道 飯田・阿智・平谷・根羽、信州のひな祭りは4月まで

信濃毎日新聞(2024年3月5日)

 飯田市から阿智村、平谷村、根羽村を結ぶ街道沿いでひな人形を飾る「中馬ぬくもり街道ひな祭り」が開かれている。今年は9地区の101カ所で展開し、華やかなひな飾りやつるしびなが春の訪れを告げている。4月3日まで。

 イベントが始まる端緒となった阿智村駒場地区では長谷川昭子さん(81)が自宅玄関に500を超えるつるしびなを飾っている。20年ほど前から作り始め、毎年見に訪れる常連も増えた。「普段は人通りが少ないけど、祭りの時は遠くから来てくれる。この時期が毎年楽しみ」と長谷川さん。今年はえとにちなんで竜の人形を作った。展示棚は夫の利夫さん(86)が作り、飾り付けは何度も並び替え、1週間ほどかかったという。

 同地区の駒場区自治会館には、多くのひな人形が並ぶ。地元の林茂伸さん(68)が所蔵する明治時代に作られた人形は、製作年がこれまで1907(明治40)年ごろと推測していたが、裏面に京都の人形店が製作したことと「第四回内国博覧会」と記載があったことから1895(明治28)年ごろと判明。林さんは日本が外国にさまざまな商品を売り込もうとしていた時代に思いをはせ「人形がいい表情をしている」。

 この他、平谷村の温泉施設ひまわりの湯や根羽村の複合観光施設ネバーランドなどには三河地方などから伝わったとされる土びなも展示され、県外から訪れた家族連れなどが見入っていた。

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信濃毎日新聞デジタル https://www.shinmai.co.jp/news/article/CNTS2024030400634
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