飯田下伊那地域の小学生以下を対象とした南信州子ども将棋大会「童王戦」が24日、飯田市の丘の上結いスクエアで開かれた。日本将棋連盟飯田支部や地元有志が、子どもたちが将棋に親しむ機会を増やそうと初めて企画。5歳から小6まで計25人が参加し、盤上で熱戦を繰り広げた。
3~4人ずつで総当たりの予選ブロックを戦い、勝ち上がった14人がトーナメント戦に臨んだ。表情を変えずに盤に向かう子や、一手ごとに感情を表す子などスタイルはさまざま。対局後に互いの健闘をたたえ、感想戦をする場面も見られた。
松川町松川中央小5年の饗庭陽汰君(11)が優勝。飯田市内の将棋教室で腕を磨いており、「危ない場面もあったけれど、勝てて良かった」と笑顔を見せた。饗庭君を指導する市将棋愛好会代表の井沢忠好さん(73)=飯田市=は「いつか地元から藤井聡太八冠と対局できる棋士が育つのが夢」と話していた。