大型連休後半の4日、霧ケ峰は県内外からの観光客でにぎわった。全国的に高気圧に覆われ、最高気温が30度を超える真夏日になった所が多かったが、標高約1700メートルの高原はまだ枯れ草色。涼しい風の中で、訪れた人たちは八ケ岳連峰や富士山の大パノラマを楽しんだ。
諏訪市の富士見台駐車場には、県道ビーナスラインをツーリングする大型バイクがずらり。自家用車で家族と訪れた滋賀県近江八幡市の山田脩治さん(76)は長野県をよく訪れるといい、「古里に帰ってきた気持ちで風景を楽しんでいます」と笑顔を見せた。
一帯は昨年5月4、5日、諏訪市と茅野市境のガボッチョ山から出火し、166ヘクタールが燃えた。富士見台でドライブインを営む木川泉さん(70)は「去年は店の間近まで火が来て怖い思いをした。今年は人出が多い。ガボッチョ山がまた新緑に覆われるのが楽しみ」と話した。
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県内は4日、各地で7月上旬~下旬並みの暑さになった。最高気温は上田で30・6度、長野で30・1度を記録。全30観測地点のうち長野、飯山、松本、白馬、大町、野沢温泉の6カ所で今年最高を更新した。長野地方気象台によると、県内は5日も高気圧に覆われて晴れる見込み。