岡谷市と塩尻市の境にある塩嶺御野立(おのだち)公園で野鳥を観察する催し「小鳥バス」の今季の運行が5日、始まった。岡谷市などでつくる実行委員会が主催し、71回目。初日は地元や首都圏などの親子連れや愛鳥家38人が参加し、早朝の爽やかな空気を感じながら、さまざまな鳥のさえずりに耳を澄ませた。
参加者は諏訪市などからバスに乗って公園へ到着し、午前6時に観察をスタート。日本野鳥の会諏訪支部幹事で都留文科大(山梨県都留市)非常勤講師の西教生(のりお)さん(42)=富士見町=らが案内した。長さ1・5キロの遊歩道を2時間ほどかけて巡った。静けさの中で野鳥の鳴き声が聞こえると、双眼鏡や望遠鏡で姿を追ったり、野鳥を紹介する冊子で確認したりしていた。
この日はキビタキやエナガ、ウグイスなど23種類の姿や鳴き声を確認。家族4人で参加した岡谷市岡谷田中小学校4年の中村有里さん(9)は「人がいなくて静かだから、鳥のきれいな声がよく聞こえて良かった」と話していた。
小鳥バスは、12、19、26日にも開く。いずれの日程も既に定員に達している。