善光寺(長野市)御開帳(4月5日~5月31日)に合わせ、須坂市の須坂クラシック美術館で14日、「お上人さまが愛した品々展」が始まった。同寺大本願の鷹司誓玉(たかつかさせいぎょく)上人や家族が使っていたひな人形や食器など約100点が並ぶ。
「白綸子打掛(しろりんずうちかけ)」は、鷹司上人が善光寺に入山する前、鷹司家主催のお別れ会で身に着け、記念撮影した着物。得度の儀式で鷹司上人が髪をそり落とした際も身に着けたという。ほかにも、鷹司上人が子どものころに遊んだ日本人形やかるたなども並ぶ。
同展のオープニングに合わせ来場した鷹司上人は「このような個展を開いていただき、ありがたく思う」とあいさつ。須坂市の主婦倉田政子さん(60)は「長男が大本願で結婚式を挙げたこともあり、展示品を通じてますます善光寺が身近に感じられた」と話していた。
御開帳の参拝客を呼び込んだり、同寺に親しんでもらったりしよう―と、須坂市や市文化振興事業団、須坂商工会議所などでつくる実行委員会が主催した。5月31日まで。入館料300円で、中学生以下無料。