第32回早春賦まつりが29日、安曇野市穂高の穂高川右岸にある歌碑の前で開かれた。晴れ渡った空の下、地元の合唱団や小学生が歌声を響かせた。
市内3小学校の児童が一緒に「早春賦」を歌うと、見守る保護者らが盛んに拍手を送った。地元の愛好家による合唱団は「故郷(ふるさと)」などの唱歌を披露。南米の弦楽器アルパの演奏もあった。
まつりの最後には約500人の来場者全員で早春賦を歌った。安曇野市穂高有明の主婦丹羽裕子さん(34)は「特に最後の歌声は迫力があった。子どもからお年寄りまでが一緒に歌う機会はなかなかないので新鮮」と話していた。
川岸からは、雪が残る北アルプスの山並みが望め、訪れた人たちは写真に収めていた。