飯山市の戸狩温泉スキー場近くの民宿「メイプルハイム」玄関にミントの葉が敷かれ、訪れた人が不思議そうに眺めている。葉を踏むと香りが広がり、一風変わったおもてなしとなっている。
1997年ごろ、スキーヤーの宿泊者が減り始め、雪のないグリーン期の誘客を考える中で発案。近くの畑で13種類のハーブを栽培し、利用者が来る日の朝に摘み、玄関に並べている。ミントと気付かず、葉を避けていく人もいるという。冬は畑がゲレンデになるため、降雪期以外のサービスだ。
一線を退き、息子夫婦に経営を任せている中沢繁男さん(74)は、名刺に「旅人をハーブの香りでお出迎え」と記してある。中沢さんは「ミントを気に入ってリピーターになってくれた人もいます」。