野沢温泉村が運営する温泉施設「麻釜(あさがま)温泉公園ふるさとの湯」の利用者が好調だ。本年度は11月末までに約2万2千人が利用し、前年同期に比べ30%増加。初めて年度内の利用者が4万人を突破する可能性が出てきた。村は3月の北陸新幹線(長野経由)飯山駅開業に伴う村への入り込み増などが要因になっていると分析する。
本年度11月までは全ての月で利用者が前年を上回った。特に大型連休があった5月は、村と野沢温泉旅館組合が連携して宿泊者にふるさとの湯の入浴券を贈ったこともあり、前年同月比68%増の5017人が利用した。本年度は、繰り返し訪れてポイントをためると、次回入浴券として使えるポイントカードも導入したことも利用者数を押し上げた。スキーシーズンを迎える冬季は利用者はさらに増えるとみられるという。
施設は2011年12月に開設。それまでも村内には伝統的な共同浴場「外湯」(13施設)があったが、湯温が高かったりシャワーがなかったりするなど、観光客が利用しづらい面があった。そこで村は湯温が異なる浴槽を設けるなどして観光客の要望に応える施設とした。
ふるさとの湯の営業は午前10時〜午後8時。料金は大人500円、子ども300円。木曜定休。