長野市松代町の松代文化ホールで２７日、ＮＨＫ大河ドラマ「真田丸」に主人公の真田信繁（幸村）の母親「薫」役で出演している女優高畑淳子さんらによるトークショーがあった。ＮＨＫ長野放送局などの主催で、約３００人が来場。高畑さんは役に対する思いなどを語った。

　高畑さんは薫について、「京都の公家の出身で、自分では何もしない。私は台本を片手に家事をやってしまう。性格は真反対」などと話し、来場者を笑わせた。一方、木村佳乃さんが演じる娘「松」を、織田信長の人質として送り出すことに反対するシーンなどを振り返り、「私も母親。子どもを愛する気持ちは一緒で、共感できる部分は大きい」と話した。

　スタジオで撮影を行う際のエピソードも紹介。なるべくセット内にいて「あの時代の人たちの気持ちを想像するのが好き」などと語った。

　トークショーにはドラマのチーフプロデューサー屋敷陽太郎さんも参加し、「ドラマに登場する女性には、実際には名前が残っていない人もいる」と説明。「薫」は架空の名前と明かした。その上で「京都から信州に来て、３人の子どもを育てたしっかりしたお母さんを考えた時、高畑さんが真っ先に思い浮かんだ」と振り返った。