天然の冷蔵庫と言われる風穴の全国サミットが3日まで、小諸市で2日間の日程で開かれた。市民らでつくる実行委員会が主催。3日は一般社団法人こもろ観光局が企画したバスツアーがあり、北海道や栃木県などから集まった33人が、同市の氷区にある風穴群を見学した。
実行委によると、氷区の風穴は300年以上前、貯蔵した氷を小諸藩主に納めたという記述があり、風穴に関する記録では日本最古とされる。昨年12月には、区民らでつくる「氷風穴の里保存会」が専門家を招いた調査で、冬に温かい空気が出てくる「温風穴」を氷区で初めて見つけた。
この日は同会会員で氷区長の土屋清さん(63)らが風穴群を解説。参加者たちは安山岩を組んで長方形に固められた風穴を上からのぞいたり、別の場所にある温風穴を眺めながら質問したりしていた。
全国サミットは、2日に専門家らによるシンポジウムなどがあった。