上田市の信濃国分寺で7日、恒例の八日堂縁日が2日間の日程で始まり、六角柱の厄よけの護符(お守り)「蘇民将来符(そみんしょうらいふ)」を買い求める人らでにぎわった。境内や参道にはだるまや正月の縁起物などを売る露店が並び、国道18号脇にある山門から本堂までの約200メートル区間に参拝客の列ができた。
蘇民将来符は、先祖が同寺の門前に家を構えていた住民ら13軒でつくる「蘇民講」が、昨年12月から製材したドロヤナギを切り分けて細工。住職らが厄よけの意味を込めた漢字や模様を書き入れ、仕上げた。制作から頒布までが、国の選択無形民俗文化財に指定されている。
大きさが異なる6種類があり、1体千〜8千円。玄関や神棚などに祭る。寺が頒布するものと8日だけ蘇民講が頒布するものがある。
今年は、信州上田おもてなし武将隊らが本堂で参拝客を出迎える初の試みもあった。寺によると例年、2日間で延べ5万〜6万人が訪れる。