長野市篠ノ井有旅の茶臼山動物園は23日、夏を前に、毎年恒例の羊の毛刈りをした。6月までに計5匹の羊とアルパカの毛を切る。子どもたちは「頑張れ」と羊に呼び掛けながら見守った。
この日は、毛が茶色いマンクス・ロフタン種で雌のチャチャの毛を刈った。飼育員らは足や角をつかんで抑えようとしたが、チャチャは時折足をばたつかせ、呼吸も荒く緊張した様子。飼育員らは「いい子だね」と声を掛けながら、バリカンで皮膚を傷つけないよう慎重に作業をした。
刈り取った毛は1・5キロほど。飼育員の小嶋健太さん(29)は「羊たちにも夏を快適にすごしてほしい」と話していた。動物園によると、羊やアルパカは毛の量が増えると暑さで体調を崩しがちになり、感染症にもかかりやすくなるという。
毛刈りは今後も26、30、31日、6月1日の午後2時から、園内の「子供動物園」で行う。問い合わせは茶臼山動物園(電話026・293・5167)へ。