あいの風とやま鉄道は14日、来春から運行する観光列車の名称を「一万三千尺物語」に決めたと発表した。車両の外観は、立山連峰と富山湾をイメージしたデザインに仕上げる。
観光列車は、立山連峰から富山湾底までの高低差4千メートルをコンセプトとしていることを踏まえ、社内で名称を検討した。日本アルプスを歌った童謡「アルプス一万尺」をもじり、4千メートルを尺貫法の長さの単位に換算した「一万三千尺」にして使用することにした。車体には、朝焼けに浮かび上がる立山連峰の雄々しい稜線(りょうせん)と、富山湾を描くことにしている。
3両編成で、1号車と3号車は客室車両(計50席)、真ん中の2号車は厨房(ちゅうぼう)車両になる。天井やテーブルには「ひみ里山杉」をふんだんに使うことにしており、2号車には土産物などを販売するカウンターも設ける。
1日当たり2本運行し、ルートは「富山-泊-富山」と「富山-高岡-黒部-富山」。土日や祝日、夏休みを中心に年間125日程度走らせる。ダイヤや料金は未定。