中野市竹原のワイナリー「たかやしろファーム」が、市内産のシャインマスカットを100%使ったスパークリングワインを初めて造った。中野市農協と協力し、天候不順で形が良くなかったブドウを転用した。シャインマスカットのスパークリングワインは珍しいという。
ブドウの中でも比較的高級なシャインマスカットは単価が高く、主に生食で消費される。市内では昨年、実が割れたブドウなどが出たため、農協を通じて約2トンを加工用に仕入れた。武田晃社長(64)は「中野の代表的なブドウをPRできればうれしい」と話す。
武田社長によると、香りが良く、飲みやすい仕上がりになった。年内に1800本を限定生産する。天候が良くブドウの出来が良ければ、加工用に回ってこないため、毎年造れるとは限らないという。
同社は市内産ナガノパープル100%のスパークリングワインも造った。2種類とも720ミリリットルで2500円(税別)。500円(同)のジャムも作り、7月上旬からワイナリー内の直売店や中野市農協の直売所「オランチェ」や「いきいき館」に並ぶ。